そこ(アフリカ大陸)に逞しく生きる野性と人類、弱肉強食という単純なことだけでない色々なドラマが展開する大陸は、たくさんの夢が満ち溢れているように思える。観光客用の美しいロッジでくつろぐのも、旅の楽しみの一つであるが、野生との境界線のない自然の一角に設営されたテントの脇で、野獣の咆哮に耳を傾けながら南十字星の輝きを見つめる至福感というのは何事にも変えられないし、古き良き時代のアフリカ探検と言うことを彷彿とさせてくれるように思える。
夢と憧れに満ちたアフリカを旅することは、未来への夢と憧れを増幅してくれるようだ。夢を持つことこそ人生を明るく照らし、 そして希望をもたらすと信じつつ。 
吉野 信





 吉野 信
1943年(昭和18年)生まれ.桑沢デザイン研究所リヴィソグデザイン科卒業.1972年(昭和47年)フリーの写真家として独立.以後、世界各地で動物・自然の写真を撮り焼けている.現在、日本写真家協会、日本写真協会、日本旅行作家協会会員.

 著  書
「ベンガルタイガー」(読売新聞社)
「アラスカの詩」(日本カメラ社)
「ロッキーの野生」(平凡杜)
「吉野信自然美術館」
(全5巻,六曜杜)ほか