台湾の台北にある
   「国立故宮博物院」では、

中国5000年の美と歴史の集大成を見ることが出来る。

所蔵する美術品は約70万点にも及び、まさに、民族の宝物。

ここでは、そのほんの一部、美しいやきものをご紹介します。


「青花蓮花文天球瓶」
せいかれんきゅうもんてんきゅうへい
明 15世紀 高さ43.1cm
素地にコバルト顔料を用いて絵付けをし、透明釉を掛けて焼成したもの、日本の「染付け」。


「青磁鳳凰耳瓶」
−せいじほうおうじへい−
南宋 12〜13世紀 高さ25.5cm
現在の浙江省竜泉市一帯に分布した竜泉窯(りゅうせんよう)は、日本で「砧青磁」の名で非常に珍重された。粉青と呼ばれる淡い青緑色の釉が美しい。


「五彩花鳥蒜頭瓶」
−ごさいかちょうさんとうへい−
明 16〜17世紀 高さ55.3cm
万暦年間に数多く焼かれた五彩の磁器。蒜頭瓶は口縁部のふくらみが蒜(にんにく)に似ているところから、その名があり、なだらかな肩の曲線が魅力。


「青花黄彩花果文盤」
−せいかこうさいかかもんばん−
明 15世紀 直径26.2cm
コバルト顔料で文様を描き、透明釉を掛けて高温で焼成した後、黄色の低火度釉を地に塗り、再度焼成したもの。コバルトは、この時期西アジアからもたらされた。


「紅釉僧帽壺」
−こうゆうそうぼうこ−
明 15世紀 高さ19.2cm
口の形が僧侶のかぶりものに似ていることから、この名がある。器全体に掛けられた紅釉の美しさから「宝石紅」とも言われ、清の乾隆帝が愛蔵した一品。


*<国立故宮博物院−台北>
日本語 http://www.npm.gov.tw/japan/index_i.htm
資料提供:台北駐日経済文化代表處
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